キクチ・ヒサシ

文化と芸術を言祝ぐ『コトバの塔』

「 投稿者アーカイブ:hisashi 」 一覧

黒澤明「羅生門」(1950)半壊している首都の門。内的真実の多層性、魂の門の破壊跡、物語を受け継いでいく人間の力。

2016/06/19   -黒澤明

黒澤明「羅生門」(1950)を観ました。黒澤明が、人間の業を描いてきて、内的真実 ...

黒澤明「醜聞(スキャンダル)」(1950)人の純粋と弱さ。泥水から星を取り出す、深層へのダイブ。

2016/06/19   -黒澤明

黒澤明「醜聞(スキャンダル)」(1950)は、驚くことに、キャプラ監督「素晴らし ...

四天王寺散歩(写真)親鸞、空海、聖徳太子と七星剣に想いを馳せて。

2016/06/17   -聖徳太子

聖徳太子建立、四天王寺は、わたしの好きなお寺です。最澄、空海、親鸞、一遍などが、 ...

黒澤明「素晴らしき日曜日」(1947)イメージが内的資産として人を豊かにする時。貧しいカップルの歌と月とオーケストラに大拍手の夜。

2016/06/17   -黒澤明

黒澤明「素晴らしき日曜日」(1947)を観ました。この映画は、黒澤明晩年の作品に ...

「聖徳太子へのお手紙」:コトバの塔建築に際して、四天王寺、番匠器名号を御守りとさせていただきます。

2016/06/16   -聖徳太子

コトバの塔建築に際して、番匠器名号を御守とすることにしました。百済より大工技術を ...

「深夜公園の音楽会」(2008)

深夜十二時。男はギターを背負い、アパートの近くの公園まで歩いて行った。 公園に入 ...

チャップリン「独裁者」(1940)名演説全文を日本語に翻訳。道化は救世主元型に変容。

2016/06/14   -チャップリン

チャップリン「独裁者」(1940)を観た。時は、終戦前、ヒトラーも存命の時代に、 ...

黒澤明「どですかでん」(1970)と宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の相似。時空を超えたイメージ世界の実在。

2016/06/13   -黒澤明

黒澤明「どですかでん」(1970)を観ました。冒頭の黄金色にわたしは恍惚としまし ...

岡倉天心「日本の覚醒」(1904)全体を把握、凝縮して歴史を描く岡倉天心の詩人としての天分、現代日本覚醒のヒントを学ぶ。

2016/06/10   -岡倉天心

岡倉天心「日本の覚醒」(1904)を読了した。ニューヨークで出版され、日本人の立 ...

黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」(1960)組織における人間の腐敗を、個人においては超える、廃墟での美しいキスシーンに象徴されるもの

2016/06/10   -黒澤明

黒澤明「悪い奴ほどよく眠る」(1960)を観た。この映画の翌年には「用心棒」(1 ...

夢日記:『巨大なフクロウの夢』智慧の象徴としてのフクロウ、内なる女性を救う道を知る。

2016/06/08   -夢分析

夢日記4:『巨大なフクロウの夢』 『女が胸を患っていた。道路に出て、車を止める。 ...

「坂田の失恋」(2007)

坂田が失恋した。 それで正午にカフェで待ち合わせて、二人でビールを飲んだ。 「好 ...

「坂田のお好み焼き」(2007)

友人の坂田とお好み焼き屋に行った。 焼きそばとネギ焼きを頼み、焼きあがるまでの間 ...

フランク・キャプラ「素晴らしき哉人生」(1946)人間の善意の美しさと生の素晴らしさ。星の視点で描かれ、どれほど人がつながっているのかを体感させてくれる天使からの贈り物

2016/06/07   -素晴らしき哉人生

フランク・キャプラ「素晴らしき哉人生」(1946)という映画を観たことがない人が ...

夢日記:『蛇の夢2』生命に反した意識生活が、蛇に襲われることによって示される。

2016/06/07   -夢分析

夢日記3:『蛇の夢2』 『横になっているわたしの身体の周りに、無数の蛇が這ってい ...

「セント・オブ・ウーマン」(1992)覚悟と決意を持った態度が、意味を超えた対話を誘発し、壁を超えさせる。毒舌のエネルギーが力強い演説へと変容する瞬間。

2016/06/07   -アル・パチーノ

映画「セント・オブ・ウーマン」(1992)を観た。邦題は「夢の香り」となっている ...

夢日記:『蛇の夢1』内なる生命を暗い洞窟に棲む蛇に視る。

2016/06/06   -夢分析

夢日記2:『蛇の夢1』 『暗い、一軒家にいる。二階建てで、薄暗く、洞窟を思わせる ...

黒澤明「七人の侍」(1954)魂の舞台を映画時空間に創造。組織を統べる徳と才(トリックスター元型を召喚した三船敏郎が坂口恭平に見えて仕方がない)

2016/06/05   -黒澤明

黒澤明「七人の侍」(1954)を観た。本物の村をその場に創って、ドキュメンタリー ...

「線、言葉、物語」(2007)

僕は線を描いた。 線を描いた僕は線の中に消えた。 線を描いた僕は消えて、線になっ ...

黒澤明「椿三十郎」(1962)個と組織の関係、その模範像を抜身の刀と鞘に入った刀で象徴的に描く。

2016/06/04   -黒澤明

黒澤明「椿三十郎」(1962)は、「用心棒」の続編的扱いということなのですが、い ...

チャップリン「街の灯」(1931)形式と慣習を破り、笑と涙を創造する道化。現代人の昼と夜の分裂を滑稽に描く。

2016/06/03   -チャップリン

チャップリン「街の灯」(1931)が封切られたとき、チャップリンの隣には、アイン ...

夢日記:『北野武と逃走する夢』

2016/06/03   -夢分析

夢日記1:『北野武と逃走する夢』 『北野武と逃げていた。世界の秩序が崩壊したらし ...

青木拓人「話の途中」(2008)に感涙した思い出

2016/06/02   -青木拓人

涙を流すことはありますか?と聞かれたらあなたは何と答えるでしょう。わたしは今、そ ...

「まもる君の家出」(2008)

まもる君が心療内科に連れていかれたのは、家出を失敗した翌日のことだった。小学校か ...

「夜と星」(2010)

夜、アパートのドアを閉めるときに、躊躇することがある。目を見開くと、閉めかけたド ...