キクチ・ヒサシ

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夢分析

夢日記:『蛇の夢1』内なる生命を暗い洞窟に棲む蛇に視る。

2016/07/09

夢日記2:『蛇の夢1』
『暗い、一軒家にいる。二階建てで、薄暗く、洞窟を思わせる造りをしている。蛇がいる。』

登場人物:夢見手、蛇
舞台:二階建ての一軒家(洞窟を思わせる、薄暗い)
道具:特になし
行動:蛇を視ている

夢の解釈
この夢を見たとき、わたしには全く意味がわかりませんでした。一連の蛇シリーズの夢で、意識的に記録した最初期のものになります。暗い二階建ての一軒家は、まだわたしが光を当てていない、心の中の深部を現すのだと思います。そこに、うじゃうじゃと蛇がいて、ほとんど洞窟のような様相に、わたしは驚いています。蛇は、大地を這うもので、感情や感覚、本能を象徴することが多いです。より拡充すると、蛇は、古今東西で、智慧や医者、神や悪魔を象徴してきました。毒を持ち、なおかつ解毒剤になるイメージもあります。日本の原始信仰では、蛇は神様でした。また、ロゴスに対して、エロスを象徴することも多いです。そのようなことも視野に入れながらも、蛇を固定的に解釈するのではなく、夢を見た人にとってそれが何をイメージするのかをよく考えてみる必要があります。あなたの夢に出てくる蛇、わたしに出てくる蛇は、重なることもあるでしょうし、その意味が違うこともあります。この夢に関しては、ただ映像的に、わたしの心の家には、蛇がうじゃうじゃいて、驚いている。いずれ、わたしはこの蛇との関係性について取り組むことになりますが、この時点では、初めて発見した蛇の群れに驚いている段階と言えます。わたしのプロフィールに引用した十牛図で言えば、牛の尾を初めて見つけたような段階なのかもしれません。わたしの内なる世界に存在する蛇は、わたしにコントロールできない生命であり、感情であり、わたしの本体であると言えます。しかし、この時点では、わたしの意識は、社会人生活に適応しようとしており、蛇の方はおざなりになっていた、と言えます。そのため、この蛇シリーズが長く続くことになるのです。

-夢分析